風スタジオは的確な情報と新たな価値観を皆様に提供します.
そもそも,何のために家を建てるの?
いささか哲学的な問いになってしまいましたが,どうでしょう?
風雨をしのぐ為のシェルタ,家族団らんの憩いのスペース,仕事を行う生産の空間.
勿論,上記の機能は当然のものとして有してなければなりませんが,風スタジオではいくつかの思考とその具体案をもって皆様にご提案します.
そこには,皆さんが建物に求める新たな価値があるかもしれません.
風スタジオの仕事は,皆さんと共にそれを見つけ出すお手伝いをすることと考えています.
では、風スタジオの思考とその具体案の一例を紹介しましょう.
〜パブリック・トゥ・プライベート・インターフェイス(P2PI)の発想〜
今,このサイトをパソコンにてご覧の皆様ならインターフェイスという言葉をお聞きになったことはあるでしょう.
モニターとマウス・キーボードを使って,パソコンユーザーがそれをを操り,インターネットを利用し世界とと繋がる事がいとも簡単に出来るようになったのは,パソコンのOSの進化と深い関係があります.
パソコンとインターネットが各家庭にここまで普及したのは,GUI(グラフィック・ユーザー・インターフェイス)の進化に拠るところが大きいのです.
モニターに表示されるボタンをマウスでクリックするだけで思いの通りパソコンを操作できる,このGUIの進化により,ユーザーはそれまでのコンピュータ操作に必要不可欠だった難解なコマンド打ち込みから開放され,使い勝手を一気に向上させました.
それと同時に,GUIはパソコンアプリケーションの根幹にはアクセスし辛くし,ユーザーの不用意な操作によってアプリケーションがダメージを受けないよう作られています.
風スタジオはこの発想を建物にも取り入れています.
住宅であれ,オフィスであれ,ショップであれ,建物は地域というパブリックスペース(社会空間)とそこで暮らす(働く)人たちのプライベートスペース(個人空間)との境界線を引くことになります.
特に昨今はプライベートを重んじる傾向が極端に重視され,建物の境界を明確化し,内と外を分離する方向性が顕著に現れています.
そのため建物の内と外の関係性が大変希薄になっているのが現状です.
ライフスタイルが,時とともに変化してきたのだから,建物の性格や形状が変化するのは当然のことなのですが,現在のそれは正常進化の形態なのでしょうか?
ご近所付き合いが希薄になり,都市部のマンションでは隣人の顔すら知らないというのが当たり前になりつつある現状は,正常の範囲を逸脱していると風スタジオは考えます.
元来,日本の家屋には大抵,ぬれ縁(屋外の縁側)がありそこでご近所とのコミュニティーが生まれていたのです.
つまり地域社会と家庭とのインターフェイスの役割がぬれ縁に備わっていたのです.
しかし,今はどうでしょう.
ぬれ縁はほとんど見ることがありません.
唯一の社会との窓口である玄関も,堅牢でいかにも重厚にみえるものがその主流を占め,到底ここからコミュニティーが生まれるとは考えがたいものです.
この行き過ぎた地域コミュニティーの希薄化は,現代社会が抱えるさまざまな閉塞感を生み出す一原因なのではないでしょうか.
風スタジオでは,この過度な地域コニュニティーの希薄化を打開するための発想としてパブリック・トゥ・プライベート・インターフェイス(P2PI)の充実をお奨めします.
具体的な方法論としては,「現代のぬれ縁」の創造です.
勿論,核家族化の進行など,社会システム全体の変化によって,従来のような濃密な地域コミュニティーが必要無くなっている現在,従来のぬれ縁をそのまま復活させても意味の無いことですし,それ以上に防犯上の問題からもお奨めできません.
風スタジオの提案するP2PIによる「現代のぬれ縁」とは,玄関スペースの充実とプライベートスペースからの分離によって施されます.
誰もが気軽に入れる玄関のデザイン演出と,たった二畳分のスペースを玄関に隣接して設置することで,プライベートとは隔離した空間で気軽にお客様をもてなすサロンを構成することは可能です.
そのサロンは家と地域とのインターフェイスとしての機能を充分に果たすことが出来るでしょう.
そのほかにもP2PIの発想は個人〜家族の間にも応用できるでしょう.
P2PIとは単純に言ってしまえば,空間と空間の境界をあいまいにすることなのです.
このことを発想の基準において家造り・そしてライフスタイルを考えていくと,リビングが何畳とか何LDKなどという家に対する既成概念が,なんてばかげたものだとお気づきになると思いますが,あなたはいかが考えますか?